ワイヤレスでも高音質だと評価の高い Sennheiser Momentum 4 Wireless ですが、今回は有線でのバランス接続の話です。
当たり前ですが、ちゃんと有線でも使えるようにケーブルが付属してます。ただ、付属のケーブルはシングルエンドの普通(アンバランス)な 3.5mm / 2.5mm 端子の仕様です。
価格コムにて「有線でバランス接続」に関するポストがあったので、ダメ元で Amazon で購入してみました。
そしたらなんと 4.4mm / 2.5mm バランス仕様のケーブルが使えちゃいました。
(なお、ヘッドホン側プラグはロック機構付きなのですが、もちろん Momentum4 ではロック機構が無いためロックできません)
まずケーブルの仕様でアンプ側は左画像のようになってますが、問題なのは「ヘッドホン側がどういう極性の配置になっているのか」です。
しかし、ググってみてもはっきりとした情報が見つかりません。変換コネクター製品も Amazon で売られてますが「CHと極性」について特に明示されてるものが見つかりませんでした。やはり規格化されておらず、ヘッドホンのメーカーさんが自由に決めてる、と言うことでしょうか。。。
まずヘッドホン側がバランス対応している(と明示している)ものは少なく、それに伴って 2.5mm や 3.5mm 端子の情報もほとんどありません。もうこれは買って調べてみるしか無いと判断して、前述のケーブルをポチりました。
で、調べた結果が下の表です。ヘッドホン側とアンプ側について、上の行から下の行へ、プラグ先端からの極性を順に入れてます。
IMG | ヘッドホン側 | アンプ側 | ||||
No. | 標準 (TRS) | 今回 2.5mm BAL | 2.5mm BAL | 4.4mm BAL | MIC付 | |
1. | L+ | L+ | R- | L+ | R+ | |
2. | R+ | R+ | R+ | L- | L+ | |
3. | GND | L- | L+ | R+ | S- | |
4. | R- | L- | R- | M+ |
ということで、やっと謎が解けました。左の二列がバランスケーブルのヘッドホン側プラグの極性です。
ヘッドホン内部のプラグを受ける部分(レセプター)は、「標準」と書いた三列目の極性で信号を受けることになっていると考えられます。そこへ今回購入のバランス端子プラグ(二列目)が入ると、問題なく L/R 各々プラス極の信号を受けてステレオ構成で音楽が聴けるというわけですね。
し か し !
結局、バランスケーブルの目論みである L/R 各々に独立したマイナス極は持てていません。つまりもう「バランス」では無いわけです。せっかく買ったのに (´;ω;`)
なお、全ての 2.5mm バランス対応のケーブルがこの結線になってるとは限らないので、ご注意ください。最悪アンプやヘッドホンが燃えますので、完全に自己責任で願います(笑)
ちなみに、分解して配線を確認するとか、結構やっちゃう方なんですが、このヘッドホンは開き方がよく分かんないんですよ。おまけに、余りにも高価なので今回のような外郭を攻めるだけで終わってます(涙)
機種限定 4.4/2.5mm バランスケーブル(アフィリリンク)