Customize the T5p headphone

beyerdynamic T5Pついに我慢できずにやっちまいました。これには深いワケが、、、
深いワケは別タイトルで書きますので、今回のネタはコレです。
← 今回改造した愛用のヘッドホン「 beyerdynamic T5p 」
  けっこう高額なのでかなりビビりつつ(笑)

ご存じな方には分かると思いますが、イアーカップに穴を開けました。
ヘッドバンドをカップにとめているところのすぐ下に、二つです。

結果は、予想通りの低音出まくり(笑)
穴を二つも追加すると、オープン型になっちまった感もありますが、そこまで音漏れ(きっと)しないし、外部の音も遮断してくれるので、イイ感じです。
もう、UCX でイコライジングしなくても良い(ピラミッド)バランスで聴けます。
試しに、開けた穴のひとつを指で塞ぐと、低音が減っていきます。本来は三つ開けて比較してみるべきでしたが、もう良いでしょう。穴二つで丁度良い、気持ちの良いバランスです。

【国内正規品】 SHURE リファレンス・スタジオ・ヘッドホン SRH940これまで、上から下まで高解像度でバランスの良い Shure SRH940 をリファレンスとしていました。それ自体は変わりませんが、T5p が単に中高域のリアリティを聴かせるだけではなくて、バランス良くしかもリアルに聴かせてくれるヘッドホンの地位に上がったように思います。

さて、どんな風に改造したのか見ていきます。
テキトーな画像とつたない説明ですが、分解スタートです。

(なお、これを見てやってみようと思った方は、当然ですが自己責任で宜しくです。自分の T5p とココが違ってたとか、ココが大変だったとか、音が滅茶苦茶になったとかの情報があったら、コメントやSNSでお知らせ下さい。語りましょう。楽しみましょう♪)

【 分解 】
イヤーカップ本体。
イアーパッド、ヘッドバンド、ハンガーを外した状態。
画像は左側のイアーカップで、画像の奥が「上」で、右側が「前」になります。
カップの中はすり鉢状になっていて、その右半分くらいを占める斜めに傾いた部分が、ドライバー部分。この部分にマグネットとボイスコイル(スピーカーの真ん中部分)が仕込まれていて、音を出す部分になります。すり鉢状の残りの部分は薄くて硬いプレートになっていて、電気的に動かす部分ではありませんが、恐らくこの部分が低音を響かせる重要な部分と思われます。なので、斜め前に小さなスピーカーを置いて聴いているイメージになります。
イアーカップからスピーカー部分を外した状態です。
すり鉢周囲のリング状の部分がスピーカー部分をイアーカップに留めていますので、まずはこのリングを外します。
リングは、イアーパッドの縁を滑り込ませたあの隙間にドライバーを挿してこねると、カパッととれます。画像奥に置いたパーツがこのリング。あ、カップもリングも全てプラスチックで、特に硬いわけでもなく、むしろ柔らかい(つまり工作しやすい)です。
スピーカーを外すのは、この部分。幅 5mm ほどの切り欠き部分があるので、そこに刃先の薄いドライバー(精密ドライバーなど)を突っ込んで、力を入れながらグイィーッと起こすと、カパッと開きます。
ただ、ユルユルで嵌まっているわけではないので、どうしてもプラスチックに傷が入ります。ここから先はもう元には戻れませんので、覚悟して下さい。


う、美しい!(ぇ
これが、ドライバー部分です。どうでしょう、メカ的に見てもこれ欲しくなりません?こんなに美しいメカなら、きっと音も期待できますよね。もしあなたが競合ヘッドホンと迷っているなら、この画像を思い出して下さい。ぼくはこれを見て beyerdynamic 惚れなおしました〜♡
今まで開けてみたほかのヘッドホンでこれだけ美しいのはありません。ちょと興奮しました、ハイ

【 穴あけ 】
穴を開けたのはココ。
最初から開いている穴がグレイに見えてます。
幸い内部には仕切りのようなスジが入っているので、それを目安に位置決めしました。
元の穴のすぐ右側(少し出っ張った部分)は、ヘッドバンドハンガーを留める部分なので、さらにその右側二つにしました。外から見るとカップの下側にあたります。

まずは、キリで決めた位置に穴を開けます。穴は 2mm くらいでしょうか。続いて、ドリルの 3mm、4mm を使って手で穴を広げます。4mm まで開いたら、10mm のドリルで穴の上から軽く回して縁を面取り(角を丸くするコト)して、丸ヤスリで仕上げたら完成です。
本当は、元穴に貼ってあるようなスケスケのカバーを貼りたいところですが、手持ち材料がないのでこのまま放置。蔬菜としては、女性用ストッキングとか良さそう。。。
あまりキレイじゃないけど、これで完成です\(^o^)/
ドライバーをセットして、
ドライバーカバーを付けて、
イアーパッドを付けて、
ヘッドバンドハンガーを付けて、
いざ試聴!!!!

【 テスト 〜 修正 〜 完成 】
おや?右側の音が出てへん (:.;゚;Д;゚;.:)ゝ” さては、、、
実は、今回の工作中でミスがありました。
手前から入った黒いケーブルが小さな基板に繋がり、更にその先で細い線が二本出ているのが分かるでしょうか。
このヒゲみたいに細い線は、この先でスピーカーを動かすボイスコイルに繋がっているんですね。ボイスコイルに電流(音声信号)を流すことで磁界が生まれ、据え付けられたマグネットの磁界との相互作用で、スピーカーバッフルが動く仕組み。それにしても、コンマ何ミリあるんだろ、このヒゲ。

そう、この細い線を、なんかの拍子で切ってしまったんですね。虫眼鏡でよーく見てみると、基板の半田部分で切れてました。音が出なかったとき、一瞬もうダメかと思いましたが、ここを繋ぎ直して組み付ける前に音を流してみる!やたー!p(^ᴗ^)q ♪

というわけで、あまりキレイじゃないけど、カスタマイズが完成です!

【 メンバー紹介 】
最後になったけど、メンバー紹介。左から、トルクスドライバー、ドリル( 3mm / 4mm / 10mm )、丸ヤスリ、キリ(いまは亡き父の道具)。今回もお世話になりました。その他、精密ドライバー、半田、半田ゴテ、ペンチ、カッターなどの裏方スタッフもありがとでした。


(あとがき)
今日は夏休み 5 連休の最終日なのです。もともと実家(坂出市)に帰るつもりだったんですが、実家の母の予定とかみ合わず、こんなチャレンジをしてみました。結果は大成功で、懸案の音質改善にひと区切りを付けることができました♪
他にも「DACマルチ作戦」や「自炊大作戦」もあったりで、案外充実した連休だった気もします。

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