オペアンプ・マジック

えっと、こんなヤツ。オペアンプって、まるでゲジゲジみたい(笑)
今回はこのゲジゲジを変えてみよう、というお話です。一般的なのは 8本足だけど、うちのパワーアンプに使われているゲジゲジは 14本足です。

 オペアンプは汎用的な電子パーツで、規格さえ合えば色々交換して、音質の違いを楽しめるというモノ。オペアンプに限らず音質に影響のあるコンデンサーや抵抗などの電子パーツを交換する方も多いらしいんですが、なんせ電子回路の知識がないので、ポンポンとイージーに交換出来なければ無理です。電源オンでお釈迦なんて怖すぎです。交換作業は、ソケットタイプになっていれば、半田ゴテなしで出来ます。必要なのは、アンプのケースを開けたり基板を外すドライバーと、細心の注意(いちおー電子機器なので)くらいです。

で、うちのパワーアンプにはオペアンプが基板に直付けで使われているんですが、ヤフオクでつらつら眺めてると、なんと交換可能なようにソケット加工している再生品が出てるじゃないですか!
もちろんソケット加工だけじゃなくて、オペアンプは新しいのに交換してるし、他のパーツや半田も新しくしてある! それに、新品じゃないから安いし。こりゃ、いっとくかと(笑)

今回オペアンプを交換するパワーアンプは CROWN の D-75A というモデル。もとは例のサイトで知って D-45 という下位モデルを買って満足してたところに、魔が差しました。。。

さて、オペアンプ交換スタートです!!!
まずは、アンプの両サイドにあるネジ 6本を外します。
アウターケースが外れて左画像のような状態になります。
ここから、矢印の 8本のネジを外します。基板を止めている 4本と、アンプ後面にある XLR ソケットを止めている 4本です。
この裏返しになっている基板にオペアンプが刺さっているので、表面からアクセス出来るように外します。
次は基板を外しますが、ちょっと注意が必要です。
上側の基板と下側の基板が針金みたいので繋がっているので、ゆっくり上方に抜きます。左右の二箇所です。ただ、ここは単に刺さっているだけなので、ゆっくりやれば大丈夫。(画像の角丸部分2箇所)

あと、左側の回路から伸びてきているケーブルが、外そうとしている基板の表面にコネクターで繋がっているので、外します。(画像の丸囲み2箇所)
赤いコネクターが基板上の白いソケットに引っかかるようになってますが、ゆっくりやれば大丈夫。画像は、コネクター 2箇所とケーブル 2本を外して、裏返したところです。

裏返した基板のアップ。真ん中あたりにソケットに刺さったゲジゲジが見えます。

他のパーツや半田も中古とは思えないキレイさで、大満足! これだけクリーンだと嬉しくなりますよね。



別の角度から見たゲジゲジ(笑)
売り主(再生業されてるプロの方)さんにより、元々工業用のオペアンプだったところを、ナショナルセミコンダクター社が2007年に売り出した超低歪率のオペアンプ( LME49740 )に差し替えています。
今回は、それをバーブラウンのオペアンプ( OPA404KP )に差し替えます。

なぜ、このオペアンプにしたのか。実は、偶然どなたかの交換レポを見て決めました。決めた、というよりも、それ以外に(記事がなくて)選択肢はなかったというのが実情です。。。ただオペアンプというのは、高くても千円単位までなので、気軽に楽しめます。

冒頭の画像と同じですが、左側が元の LME49740 で、右側が OPA404KP となります。
ちなみに、ゲジゲジの体長は約 2 センチです。RSオンラインというWEBショップで購入しました。
実は、このタイプ(14ピンの4回路入り)のオペアンプは珍しいのか、秋月とか千石とか有名どころにも在庫がありませんでした。

こちらが換装済みの画像。
オペアンプは、ソケットに刺さっているだけなので、ピンセットなどでゆっくりクネクネしながら上に引っぱれば抜けます。
抜けたら、新しいオペアンプを刺すだけです。コネクター類を忘れずに基板を元に戻して、一旦電源を入れてみました。当然ですが、何も起こらず。。。アウターケースを元に戻して、ネジ止めして完了となります。

さてさて、音質はいかに????
まずは Shure のモニターヘッドホン SRH940 でのチェックです。
細かいサウンドチェックはコレが良いです♪

交換してすぐの印象では、まず音数がグンと増えたように感じます。
元々出ていたんでしょうが、解像度が増してちゃんと聞こえるようになった感じです。
また、コクとでも言うんでしょうか、音が濃くなった気がしますが、低域がモヤッとした感もあります。。。これはエイジングで改善するのだろうか?

ちなみに、このオペアンプだと、電源オフ時のポップノイズが出ません!それだけでも交換の価値ありマス!!!

そういえば、売り主さんのアドバイスで、かなりのパーツを交換しておりエイジング 200 時間とかで音域が広がってくるって言われてたので、期待しておきましょう。

3件のコメント

  1. 田中おさみ

    突然で失礼いたします。
    質問があってコンタクトいたしました。
    私もD-75Aのオペアンプを交換して見ようと思い開けてみましたが
    基盤を外す際に、XLRソケットが外せず困っております。
    外し方を教えていただけませんか?

    友人からこのアンプを譲り受けましたが、
    電源ON/OFFの際のポップノイズを解消出来ないかと
    ネット検索でここにたどり着きました。
    初めてアンプのフタを開けた全くの素人なんですが
    なにとぞよろしくお願いいたします。

    • こんにちは。ご質問ありがとうございます。

      ご質問の D-75A の XLR 端子の外し方ですが、実は D-75A を使わなくなって4年くらい経っておりまして、しかも先日廃品回収業者に出しちゃいまして、実機が手元にありません。

      記事は、いま自分で読み返しても驚くくらい細かく書かれておりw その上で特に触れてないということは、恐らく特に苦労することなく外せたのだろうと思います。また、私の D-75A は特別にソケット式に改造されたものですので、無改造の一般品ではオペアンプの交換はできないのではないでしょうか。その確認のためにも基板を見てみたいということと思います。

      折角の情報源なのに、良い加糖できず申し訳ないです。壊しても良い、という状況でしたら、無責任なようですが壊すつもりでチャレンジされてはいかがでしょうか。

  2. 田中おさみ

    返信ありがとうございました。
    おっしゃるように記事は非常に細かくかかれていますので
    このソケット外しの部分が書かれてないということは
    簡単に外れたということなんだろうな
    っと推測はしたんですが
    ちょっと無理をする前に一度お伺いをたててみようと思い
    質問させていただきました。
    ありがとうございました。

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