映画「グラン・トリノ」

グラン・トリノ
渋いですねえ、カッコ良いですねえ、イーストウッド。公開から、もう忘れかけてるくらい随分時間が経って(約一年…)ますね。今回は、DVDで観ました。(iMac27の画面+ヘッドホンでw)

彼の映画は面白い、そんなことは言わずもがななんですが、今作品はちょっと違いました。ハッキリ言って、何かが足りない。一番食い足りなかった原因は、ありきたり過ぎるストーリーにあるんではないかと思います。定番と言っても良い社会ドラマ。それに、サラッと流された感のある隣家の人々や主人公の家族なんかの描き方も残念です。恐らく時間的な制約もあって、結果として彼らしくない作品にまとまってしまった印象です。(内容は良い渋い映画です)

描かれたのは、罪への償いを自分なりのやり方で実践しきる孤独な老人の生き様。
彼は自身が朝鮮戦争で犯した罪について、懺悔せず死ぬまで苦しむことで償う覚悟で生きてきた。そんな重みに苦しむ自分を、周囲は分かってくれない。けれども、隣家に越してきた家族とはろくに言葉も通じないのに心を通わせていく。中でも祭事に来ていた中国人祈祷師にはすぐに見破られてしまう。徐々に心の交流が始まり、宝物のグラン・トリノと呼ばれる愛車を譲るべき少年を見つけ、また少年とその姉を守るために彼は…

※ 彼が懺悔しないのは、懺悔することで自身の肩の荷を下ろせるが、それはいわば神に自分の罪を押しつけてしまうことであり、自分自身が償うべき犯した罪から逃げることに等しい。懺悔は「救い」と呼ばれるが彼には「逃げ」にしかならないのである。何でも自分自身のチカラでやり遂げ、その後始末まで自分でやる男らしい生き方。ん〜マンダム(古っ!

かなり消化不良なレビュー(ハッキリ言ってまとめきれんかった)になりましたが、ぜひ観て下さい。
2時間以内で、彼の世界を楽しめます。

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