NuForce BE Free 5 or 8?

2018/05/18 より発売となった NuForce の新作ワイヤレスイアホン BE Free 5 が到着したので、軽くレビューします。
涼しい時はヘッドホン Sony MDR-1ABT を愛用していますが、夏場はイアホンですよね。てかその前に、イアホンもヘッドホンもワイヤレス以外はダメです。すいませんが、音質よりも快適さを優先しました。優先順位として、音質が快適さを超えるときは来るのでしょうか。。。

現用イアホンは BE Free8 で、音源プレーヤーは Pioneer XDP-100R という、いわゆる Digital Audio Player です。この組み合わせは、大好きな音楽を手軽に高音質で楽しませてくれ、メチャクチャ気に入ってます。現状気に入ってるなら「なんでまた新しいのを?」と思いますよね。簡単にいうと、音質はすごく気に入っているけれど、使い勝手の点でイマイチだと思う点があるから、なんですね。さて、そのイマイチな使い勝手とは…ワイヤレスイアホン、特に完全ワイヤレスイアホンで問題になる音切れ問題です。

通勤時など、電車利用時は DAP をこのリュックの上部ポケットに入れて膝の上で抱く格好で使っています。つまりイアホンと DAP の距離は約 30cm の一定で、しかも遮蔽物が何もない状況です。まあ、ベストと呼べる接続環境ですね。この状態だと、多少混んできてもブツブツ途切れたりしません。

しかし、電車を降りてリュックを担いで歩き始めると途端に切れまくります。解決策は、先ほどのベストな状況に近づけること。具体的には DAP をリュックの上部ポケットから、シャツの前ポケットに移す、ただこれだけで劇的に改善しました。体の前に DAP を持ってくるだけで改善するなんて、そんな微妙な接続の上に成り立っていたのかと驚きました。なお、特定の交差点やお店の前に来るとブツブツ途切れるという現象は、この方法でも改善されませんが。。。
つまり、音質の面では NuForce というメーカーを信頼してるので、改良版新型 BE Free8 が出てくれば飛びつくつもりでいたのですが、その前に弟版が出てきたので調べてみました。BE Free5 の音質に関わるスペックで “8” に劣る点は aptX 非対応ってことでしたが、結局好奇心がポチらせましたw

左側が“5”の Cocoon で右側が“8”です。あ、“5”のそれはもう Cocoon とは呼ばないのかな。。。
重さは、“5”:67g / “8”:58g とほぼ同じ。容量も 500mAh と同じです。
印象としては“8”の方がグロス仕上げのおかげで高級感がありますね。
ただ、上部の蓋を(イアホンが入ってない状態で)閉める際「パチン」と結構大きな音がするところが残念です。
イアホン本体デザインは “8” から随分変えてきてます。“8” が比較的シャープなのに対し、“5” は丸っこく太った感じです。このため、浅めにつける場合など人によっては耳腔からこぼれそうに見えるはずw

ちなみに、画像の “8” に装着しているイアーチップは Shure のソフトフォーム(Size:M)で、“5” は最初から付いていた M サイズのシリコンタイプを付けたままでの撮影です。
イアーチップを付ける軸ですが “8” より若干太いです。
僅かな差ですが、私のように “8” から乗り換えで純正以外のイアーチップを使ってる方は注意… あ、そんなヤツいないかwww

両方とも SpinFit が付属してきますがそれは使わず、Shure を使ってます。軸サイズは Shure のイアホンより太いので、イアーチップはなかなか入りません。

– – – – – – – – – -(以下に実際使ってみての感想・評価をまとめます)- – – – – – – – – –

《操作性》
“8” はイアホン本体に付けられた 1x1mm くらいの小さなボタンを押して操作していましたが、“5” では本体側面全体がボタンになっているので、耳に装着している間の操作はやりやすくなりました。但し、イアホンを耳から外したりケースに入れたり出したりといった、本体をつまむ際にボタンを押した状態になってしまい誤操作になりがちでした。なので、操作性の向上よりも、誤操作にならない “8” の方が好きですね。

《接続性》
数日間試してみました。懸念していた特定場所での音切れや、DAPポジションとの相関など、あまり変わらない(つまり、ほぼ途切れないが切れるところでは切れるw)印象です。

実は、この音切れ問題に関して、私の使用形態ではあまり一般的ではない部分があります。というのは DAP として XDP-100R というのを使っていますが、音源データがハイレゾ(DSD)なんですね。なので、データ量が大きいのです。もし Bluetooth で飛ぶデータの大きさにまで関係するとしたら、通常の Apple Lossless 程度にすれば、音切れが激減するのかもしれません。

《音質》
まず “8” とは音質が違います。届いてすぐの印象は、中高音のキレの良さは “5” の圧勝かと。しかし、解像度、迫力、高中低のサウンドバランス、など総合点では “8” の方がハイレベルと感じました。これは aptX の恩恵かもしれません。オーディオ系情報サイトやショップレビューなどでも評価されていると思いますので、参考にしてください。

《その他》
“8” も “5” もイアホンから音量操作ができません。実際には音量を上下することは少なく、単に再生を停止・再開できれば良いというニーズ分析の結果なのかもしれません。ヘッドホンでは本体のタッチパネルで可能だし、かつて使っていた BT イアホン The Dash でもできてましたので、技術的な問題でなければ多少価格 UP してでも導入してもらいたい技術ですね。 “5” は R 側 2s プレスで UP 、L側 2s プレスで DOWN という具合にサポートされたようです。

また全く自分自身使わないので触れてきませんでしたが、スポーツなどの活動時に耳から外れにくくするゴムのフィンが付いてきます。これ「外れにくくする」目的ではなく、本体を耳腔内で支え音質向上をもたらす秘密兵器として、誰か研究開発しませんかね。私はすごく見込みあるとみてますが。。。

《結論》
いずれかひとつを選ぶなら “8” です。“8” に音質のアドヴァンテージはありますので。。。早めに “5” は売り払おうかなw

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